
身体の不調やその症状を、体質や心身のバランスなどから改善していく鍼灸施術は、女性の抜け毛や薄毛改善に効果が期待できます。

東洋医学では、『 気・血・水 』がバランスよく、身体の隅々まで行き渡っていると、健康であると考えられています。

『 気 』は、エネルギーのこと。生命活動の原動力。血液や水分の流れをスムーズにし、新陳代謝を促す。
『 血 』は、血液とその中に含まれる栄養素のこと。全身に栄養を運び、老廃物を回収する。
『 水 』は、血液以外の体液。身体全体を潤し、体内を循環して体温調節や関節の働きをなめらかにする。

髪の毛のお悩みがある方は、『 気・血・水 』のどこかに問題があります。以下の項目でチェックして、薄毛の原因を調べてみましょう。
通常、一人の人が複数の体質を持っています。最もチェックが多いタイプと、チェックが多めのタイプも参考にしてみて下さい。


A.「元気不足」タイプ (気虚)
〈髪の毛や頭皮の状態〉
・枝毛や多い
・抜け毛が多い
・頭皮がブヨブヨしている
身体のエネルギーとなる「気」が不足している状態です。だるさや疲れを感じやすくなり、身体を温めることができず冷えを感じることも。
花粉症などアレルギー体質や、かぜをひきやすい方、季節の変わり目に体調を崩しやすい方、寒暖差に弱い方が多いようです。
「食べられなくて痩せていそう」と言うイメージですが、いくら食べても太れない細いタイプ(胃腸が弱いために十分な栄養が吸収できない)と、いくら食事を抜いても痩せない太いタイプ(胃腸が弱いためにエネルギーを作れず新陳代謝が悪くなっている)と、気虚体質は両極端になる傾向があります。
どちらにしても、胃腸が弱く、髪の毛の原料となる栄養を十分に吸収できないため、髪の毛の素となる血液を作れない状態です。
〈改善方法〉
消化が良く、身体を温める食材を使った食事(穀物・イモ類・豆類など)と、最低8時間は眠ることを心掛けましょう。ウォーキングや適度な運動を毎日行うことで、体内の「気」を増やすことも大切です。脂っこい食事やビールなどの冷たい飲み物は控えましょう。
〈レメディでの育毛鍼〉
胃腸の働きを活発にして消化吸収の力を高め、栄養を髪の毛に届ける施術を行います。
B.「血液不足」タイプ (血虚)
〈髪の毛や頭皮の状態〉
・白髪が多い
・髪の毛が抜けやすい
・髪質が細い
・髪がパサついている
・髪にハリやコシがない
心と身体に栄養を与える血液が不足している状態です。女性は毎月の月経で年間1kg以上の血を失うこともあり、圧倒的に「血が足りない(血虚)」状態です。婦人科系のトラブルを持っている方も、このタイプに多いのが特徴です。
東洋医学では「髪は血の余り(あまり)」と考えられています。このタイプの人は、髪の素となる血液が不足、又は薄い状態です。髪の毛にコシが無くパサつく、顔色が悪い、肌や髪の乾燥、眠りが浅い、不安感が強くなるなどの症状が現れます。目の酷使や少食、偏食傾向の方も注意が必要です。
〈改善方法〉
血や肉になるほうれん草やにんじん、赤身肉、レバー、鳥肉などを積極的に摂取するようにしましょう。激しい運動は避け、散歩や軽い運動を行って体調を整えましょう。無理なダイエットや偏食などは、血虚に結びつきやすいため注意が必要です。
〈レメディでの育毛鍼〉
質の高い睡眠やリラックス効果から、血液の生成を促進し、栄養を頭皮に届けて育毛を促します。
C.「ストレスに弱くイライラ」タイプ ( 気滞・瘀血)
〈髪の毛や頭皮の状態〉
・頭皮が乾燥している
・髪がベタついている
・白髪が目立つ
・頭皮は硬く緊張している
全身の「血の巡り」や「気の巡り」が悪くなっている状態です。イライラや不安、精神的な落ち込みなどといった症状が現れやすくなります。胸や脇、お腹が張って苦しい、ゲップやガスが出るなども特徴的な症状です。血流が不足しているために低血圧が人が多く、血が順調に流れず身体の一部で停滞しているため、肩凝りや手足の冷え、目のクマや鮫肌などがみられます。髪の乾燥、抜け毛や薄毛などの髪のトラブルが多くなります。ストレスによって交感神経が緊張した状態が続くと、頭皮が凝って血行が悪くなります。
〈改善方法〉
黒ゴマ、黒豆、黒米、海藻類、クルミなどは、加齢に伴う変化を緩やかにして、血の働きも改善する食材なのでおすすめです。
ストレス発散してリラックスすることも大切です。身体を冷やす食材を取り過ぎると、血行が悪くなるので要注意。階段を使った運動や簡単なストレッチなど、こまめに身体を動かしましょう。またお風呂は、シャワーだけで済まさずに、湯船に入る習慣が大切です。
〈レメディでの育毛鍼〉
ストレスや肩のコリなどを改善し、頭皮へ血流を促します。
D.「潤い不足」タイプ (陰虚)
〈髪の毛や頭皮の状態〉
・髪の毛が乾燥している
・頭皮に潤いがない
身体に必要な潤いが不足している状態です。体内の熱を冷ますことができなくなり、のぼせやほてり、微熱などの症状が出やすくなります。便秘や肌の乾燥などの症状がでることも。潤いは加齢とともに不足していきますが、睡眠不足や慢性病が原因となることもあります。頭皮や髪の毛は乾燥気味です。
〈改善方法〉
まずは深夜12時までに就寝することを心がけましょう。過食などで身体に余分な熱がたまりやすいタイプなので、低エネルギーで身体を冷やす、トマト、ナス、キュウリなどの夏野菜や、酸味と甘味を補う、スイカ、梨。山芋やオクラなど、ネバネバトロトロした食材もおすすめ。余分な熱のもとになる脂っこい料理や辛い料理、お酒は控えめに。
〈レメディでの育毛鍼〉
育毛鍼で熱を冷まし、潤い不足を改善します。
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鍼灸整骨院レメディでございます。