男性型脱毛症(AGA=Androgenetic Alopecia)

男性型脱毛症ブログ1

脱毛症には、大きく分けると2つの種類があります。成長期にもかかわらず髪の毛が抜けてします成長期脱毛(代表的なものが円形脱毛症)と、成長毛が休止期に入って脱毛する休止期脱毛(男子型脱毛症)です。

男性型脱毛症(AGA)は、成人男性の前頭部や側頭部の毛が一定のパターンで薄くなるのが特徴です。3人に1人ぐらいの割合で発症する脱毛症です。

男性型脱毛症(AGA)になれば誰もが薄毛が進むと考えてしまいますが、薄毛がかなり進行した頭皮が透けて見える方でも、実は髪の総数は薄毛になる前と変わりません

髪の毛は、『成長期』⇒『退行期』⇒『休止期』という成長ヘアサイクルを続けていて、正常なヘアサイクルの場合は、髪の毛が抜けても新たに太い毛に生え替わって成長を続けます。

その成長期は通常は4~6年ですが、AGAの方の場合は成長期がぐんと短くなり数ヶ月ということもあります

充分に毛が成長できないまますぐに退行期へと突入してしまうので、細く、色もほとんどない産毛(硬毛から軟毛化)のままで成長できずに、休止期にある毛の割合が増加して抜ける、というヘアサイクルが繰り返されてしまいます。

その結果、髪は生えているのに、髪量が少なくなり地肌が見えるようになります

ただし、生え際を確認すると、産毛がビッシリ生えているケースがよく見受けられます。

男性型脱毛症(AGA)のタイプ

男性型脱毛症は、
・全頭ではなく前頭部や額の両サイドが後退していくタイプ(A型・H型)
・頭頂部から薄くなるタイプ(C型)
・これらの融合タイプ(O発毛型)
などのパターンがありますが、最終的にはほぼ同じく、生え際から頭頂部まで薄くなる(U型)に成ります。

男性型脱毛症(AGA)の原因

毛乳頭や皮質腺にある還元酵素の5α-リタクターゼが男性ホルモンと結びついた時、ジヒドロテストステロン(DHT)という脱毛因子が生じてしまうのです。

つまり薄毛になるのは男性ホルモンンの量ではないのです。

確かに男性ホルモン量が多ければジヒドロテストステロン(DHT)に変換される確率も高まると想像できなくもありませんが、重要なのはジヒドロテストステロ(DHT)に結び付くまでの工程でDHTが生産されやすいかどうかで、薄毛のスィッチがはいるかどうかが決まります。

男性型脱毛症(AGA)の主な原因は、

『男性ホルモン』 
『酵素』 
『遺伝』 
『年齢』   の4つが考えられています

髪の毛の毛根には5α-リタクターゼという酵素が存在します。

血流に乗って流れてきた男性ホルモンのテストステロンは、この5α-リタクターゼの作用により、ジヒドロテストステロン(DHT)に変化します。これが薄毛の元凶の5α-DHT(ジヒドロステロン)と呼ばれる脱毛因子です。

男性ホルモンのテストステロン + 5α-リタクターゼ(酵素) ⇒ ジヒドロテストステロン(DHT):脱毛因子

ジヒドロテストステロン(DHT)は、毛乳頭にある受容体(レセプター)にくっつき、脱毛因子をどんどん増やしていきます。(ジヒドロテストステロン(DHT)は、直接細胞には働きかません)

ジヒドロテストステロン(DHT) + 毛乳頭にある受容体(レセプター) ⇒ 『髪の毛をつくるな』指令 ON !! ⇒ 薄毛まっしぐら !!

男性ホルモンが多いから薄毛化するのではなく、遺伝的な要因などによって男性ホルモンに対する感受性、あるいは遺伝子を受け取った後のプログラムに個人差があるため、男性ホルモン血中濃度が同じでも男性型脱毛にならない人もいます。

このことから、ジヒドロテストステロン(DHT)を受け取るレセプターの感受性が高い人が、男性型脱毛症(AGA)に成りやすいと考えられます

この感受性を抑えることは遺伝子の問題なのでできませんが、仮に感受性が高くても、5α-リタクターゼの作用を阻害すれば、デヒドロテストステロンもできないので、結果的に脱毛は抑制できる。

これが、フィナステリド製剤(製品名:プロペシア)です。

プロペシアは5α-リタクターゼのⅡ型を強く阻害します

よって脱毛は毛包組織内の5α-リタクターゼのⅡ型によって引き起こされています。

ジヒドロテストステロン(DHT)

ジヒドロテストステロン(DHT)は、男性ホルモンのテストステロンが、5α-リタクターゼの作用により、変換されたものです。

男性ホルモンのテストステロンには毛を太くする働きがあります。だからテストステロンそのものが薄毛の原因とはなりません。

ところが、ジヒドロテストステロン(DHT)に変化すると状況が一変して、毛乳頭にある受容体(レセプター)にくっつくと、発毛サイクルを早めて、産毛から育とうとしている髪を片っ端から引き抜いていきます

もともと、このジヒドロテストステロン(DHT)は、成人するまでは、性器形成に重要な役割を果たしています。

ところが成人して性器が完成したら、行き場おなくしたジヒドロテストステロン(DHT)が、ヘアサイクルを乱します。

ジヒドロテストステロン(DHT)はテストステロンよりホルモン活性が数十倍も強く、髪を作り出す元の毛母細胞の働き自体を弱めてしまうのです、結果として薄毛を引き起こします。

最初は一人前のカラダを作るために協力してくれたのに、突然身をひるがえして薄毛をもたらすのです。

5α-リタクターゼ

5α-リタクターゼは、毛乳頭や皮質腺にある、男性ホルモンの効果をより引き上げるための還元酵素です。

『Ⅰ型』と『Ⅱ型』の2種類が存在しています

Ⅰ型は、頭皮はもちろん、ひげやワキ毛、陰毛などの毛が生えている部分にくまなく存在。

Ⅱ型は、前頭部から頭頂部にのみ集中して存在。

この5α-リタクターゼのⅡ型が、薄毛の原因になっていると、最近の研究や文献で発表されています。

ネープ部(後頭部)や耳のあたりの側頭部は毛髪は生えていますが、5α-リタクターゼのⅡ型の影響を受けやすい、前頭部や頭頂部が薄くなるわけです

女性の場合は酵素の分布が男性とは異なるため、男性のような薄毛の進行にはなりにくく、頭頂部あたりが少し薄くなる程度で、5α-リタクターゼのⅡ型だけの仕業で髪が薄毛になるということはありません。

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抜け毛から男性型脱毛症(AGA)を判断できるのか?

男性型脱毛の毛は、ヘアサイクルが短縮して毛全体の大きさがミニチュア化したもので、細くて小さい毛がいっぱいあったら、男性型脱毛症(AGA)の可能性が高いと考えられる

どの程度、細くて小さい毛が混じっているかで決まるが、誰でも1割は細くて小さい毛はあるので3割超えると少し注意、それ以上なら男性型脱毛症(AGA)が疑われる。

洗髪後の抜け毛を採取する方法では、太い髪の毛ばかりを選んでしまうので、できるだけたくさん集めて平均化する方がよい。。20本よりも40本、厳密に確認するならシャンプーで抜けた髪の毛全部から判断する必要がある。

男性型脱毛症(AGA)の判断基準は髪の毛自体のミニチュア化なので、抜け毛の毛根の形状からは判断できない

毛根の大きさは個人差があり人それぞれなので、当人の髪の中で大小で比較する必要がありますが、基本的に毛根は少し膨らんでいれば正常な範囲です。

フィナステリド(商品名:プロペシア)

男性型脱毛症はAGAは、近年病気のメカニズムが解明され、画期的な治療薬フィナステリド(商品名:プロペシア)が登場しました。

ジヒドロテストステロン(DHT)を受け取るレセプターの感受性を抑えることは遺伝子の問題ですからできませんが、仮に感受性が高くても、5α-リタクターゼの作用を阻害すれば、デヒドロテストステロンもできないから、結果的に脱毛は抑制できる。これが、フィナステリド(商品名:プロペシア)です。

プロペシアは5α-リタクターゼのⅡ型を強く阻害します

よって脱毛は毛包組織内のⅡ型によって引き起こされると考えられます。

フィナステリドは、もともとは 前立腺肥大症の治療薬 で、抗男性ホルモン薬です。

フィナステリドの副作用

・性欲減退
・勃起障害
・うつ
・肝機能への障害
・精子減少     などがあります。

脂漏性皮膚炎

5α—リタクターゼにより多くなった皮脂は、常在細菌などの影響で脂肪酸に変えられたり、紫外線により過酸化脂質をつくり、皮膚の角質と混ざって脂漏性のフケとなり、結果として脂漏性皮膚炎による脱毛にも発展する可能性があります。

成長因子

男性ホルモンの影響によりヒゲは濃くなり、前頭部、頭頂部の髪は薄くなってくるように、同じ男性ホルモンが一方では発育を促進し、もう一方では退縮させるという全く逆の作用をするのはなぜでしょうか?

これについては、毛乳頭細胞と毛包の外毛根鞘細胞をそれぞれ取り出し、男性ホルモンを添加して一緒に培養して観察したところ、ヒゲの毛乳頭細胞では上皮系細胞の増殖が見られ、男性型脱毛を起こしている毛の毛乳頭細胞では増殖が抑制されていることが観察されています。

このことから標準遺伝子に結びつくと、ヒゲの毛乳頭細胞ではIGF—1(インスリン様成長因子)という成長因子が分泌され、ヒゲの成長が促進されるようになり、前頭部、頭頂部の毛乳頭細胞では角化細胞の増殖を抑制するTGF—β1(形質転換成長因子)という因子がつくられて毛乳頭が萎縮するようになります

結果、毛母細胞の成長が抑制され、アポトーシス(細胞死)を起こすようになり、ヘアサイクルの成長期が短縮し、細くて短い毛に生え替わりながら、うぶ毛へと逆転換してハゲになっていくことがわかりました。

まとめ

男性の場合、男性型脱毛症の最大の原因を占める薄毛因子ジヒドロテストステロン(DHT)が関与しています。

体質改善しながら、ジヒドロテストステロン(DHT)の予防対策を施すことで改善が期待できます。

薬には副作用があり、薄毛に対して全ての方に必ず効果が認められることはありません。また効果があっても、薬を止めることで薄毛のリバウンドが起こる可能性もあります

カラダを健康な状態に保ち、自己免疫力を高めて、薬を続けながらでも、自ら育毛する体質やカラダ作りを行うことが、育毛効果を継続する為には大切です

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