
マイクロカレントとは
マイクロカレントが一躍有名になったのは、日韓共催のワールドカップで、イングランドのベッカム選手が、全治1ヵ月半~2ヵ月の骨折をした際に、マイクロカレント療法を行い約3週間で、奇跡的に短期間で復活したことで注目を集めました。
実際には、高濃度酸素療法酸素(酸素カプセル)も併用されており、目新しさから有名になったのは酸素カプセルの方でしたが、マイクロカレントの効果も実証された出来事でした。
現在、病院の外科などで治癒を早める目的で、また、スポーツの現場ではケガの治療だけではなく、試合後のクールダウン・筋肉痛・筋肉疲労などでも使用されています。
治療以外の分野で、エステサロンではスキンケア(シミ、シワ、たるみの改善)や小顔効果、リンパドレナージュによるむくみ解消、頭皮では、毛乳頭細胞の活性化による育毛効果や、ツヤやハリのある髪の毛を取り戻す効果があると言われています。
より早く、より健康なカラダ(美肌や髪の毛含)を取り戻していただくためには、マイクロカレントは有効で、話題となっている治療法です。
一般的なカラダ(細胞)の修復
人間はおよそ60兆個の細胞で構成され、日々崩壊と再生を繰り返して生命活動をしています。
細胞の再生プロセスで様々なアクシデントや経年劣化などからくる症状は、時に老化に、時に痛みを伴う様々な疾患へとつながっていきます。
人間のカラダには、元々生体電流と言いう、数マイクロから数十マイクロアンペアの微弱な電流が流れています。(生体電流:人間の体内に細胞よりも小さいミトコンドリアと呼ばれる組織体があり、その組織体から作られるエネルギーの集まり)
正常な細胞は、内がマイナス、外がプラスに荷電して、内と外でバランスを保っています。
しかし、ケガや老化などで細胞がダメージを受けると、その箇所は細胞膜の外側もマイナスとなり、血液の出入りが困難になってしまいます。
そこで、それを解消するために、正常な部分から生体電流の中の損傷電流(プラス電流)が流れてきてバランスをとろうとします。
自然に自分で治そうという力が働き、この弱い電気が流れます。
更に細胞が傷つくとATPという酵素が働きます。
ATPには、回復に必要な成分を細胞に送り込む働きがあり、細胞は時間をかけて修復されます。
若い人ほどこの働きが盛んで、老化と共に鈍くなります。歳をとると、傷が治りにくいのはこの為です。
(ATP:アデノシン三リン酸。生命活動を行う上でのエネルギー。タンパク質合成・熱産生・筋活動・代謝においてのエネルギー源)

マイクロカレント療法
生体電流と似た極めて微弱な電流を外部から流し、細胞の回復、活性化を図る施術をマイクロカレント療法と言います。
また、その外側から流す電流の事とマイクロカレントと呼びます。
電流の強さはマイクロアンペア(100万分の1アンペア)と言う超微弱な電流で、ビリビリ感や痛みはありません。
損傷した組織や弱ったり休止した組織に微弱電流を流すと、生体内のエネルギー産生にかかわる細胞ミトコンドリアが活性されます。
活性化したミトコンドリアではエネルギー産生の源になるATPの生成が促進されます。
そのため、マイクロカレントを流すことでATP産生が促進され、痛みや腫れなどを改善させ損傷組織の早期回復が可能となります。
人間が持っている生体電流に近い微弱電流を流すことにより、体内の細胞(休止細胞含)を劇的に活性化させてくれます。
例えばギックリ腰や捻挫の場合、痛めた箇所などは損傷が原因でその微弱電流が弱ってしまいます。
子供の頃はその微弱電流がしっかり発生しているので怪我の治りも早いのですが、大人になるとその微弱電流が弱くなるので、マイクロカレントで補助して損傷した箇所を治していくという療法です。
マイクロカレントは、老化やケガで弱った細胞にATPを増加させ、回復する働きを持っています。
マイクロカレントで出来る事
細胞の活性化
細胞は健全な健康状態から徐々に弱りはじめ、休止細胞→死細胞へとなっていきます。
マイクロカレント療法は、健康な細胞はより健康に、弱った休止細胞は健康状態へと変化させてくれます。
生体電流の加速
細胞個々の内側と外側にはそれぞれ電気がながれています。
これを生体電流といい脳から各神経や筋肉に指令を出す際や、栄養補給の場面などにはこの生体電流が大きな役割を果たしています。
傷ついた細胞たちは、自ら外側の電流量を強くすることで治癒を促進させようとします。
マイクロカレント療法は、この流れを無理なく加速させるはたらきがあります。
発痛物質の抑制
ケガや各疾患には痛みがつきものです。
マイクロカレントにより、脳内から分泌される発痛物質(ヒスタミン・ブラディキニンほか)を抑制し、患者様にとって一番のご負担を軽くする効果があります。
なぜ微弱電流は効果があるのか?
電流のミリアンペア(mA)は筋肉の収縮を生じるが、マイクロアンペア(μA)は運動神経の神経組織を刺激しないので筋肉の収縮を生じません。
1.筋肉は外傷を受けると防御反応として収縮する。
2.筋肉が収縮すると、その外傷を受けた部分の血流が減少するし、修復が必要な細胞へ酸素や栄養素が届かなくなる。
3.さらに筋肉の収縮が緊張作用によっておこるので代謝副産物が増大し、筋肉が外傷を受けるとATPが減少しナトリウムポンプが破損されて代謝老廃物が増加する。
4.細胞は電気抵抗を増し、損傷領域は周辺組織よりも高い電気抵抗を持つようになる。細胞では栄養・水・ミネラルが減少し、毒素の除去がしにくい。これが人に苦痛として感じられる。(一般的には、運動による小さな傷による炎症や代謝の副産物である「乳酸」が蓄積することで痛みを感じるとされている)
5.マイクロカレント(微弱電流)をおこなう
6.ATPが傷ついた組織で再び増加すると、膜輸送が活発になり、その結果細胞内への栄養物の流入・老廃物の細胞外への流出。
7.健康な組織の再生
ATPは組織がタンパク質を合成するのに必要なエネルギー源をも供給する。
ATPの補給・イオンの膜輸送を高める・タンパク質の合成の治癒過程を開始。
低周波との違い
低周波は、電流量がmA(ミリアンペア)で知覚刺激感があるのに対し、マイクロカレントは、μA(マイクロアンペア)という知覚神経では感じる事ができない極めて微弱な電流です。
電流の流れる時間と休止する時間を比べると、マイクロカレントは低周波より約1万倍と通電時間が非常に長いのが特徴で、微弱な電流にもかかわらず、大きな効果が得られます。
また、低周波は筋肉のコリをほぐすマッサージ効果と、知覚神経に作用して痛みをブロックする効果があります。
一方、マイクロカレントは、組織の再生や治癒に効果を発揮します。
さらに、毛細血管を刺激して発痛物質や乳酸などの疲労物質を分解するので、痛みや疲労の回復にも効果が期待出来ます。
このように低周波とマイクロカレントは、同じように考えられていますが、作用原理が異なるため、効果は異なります。
それぞれ特徴を、症状に応じて使い分けることが、効率のよい治療を行う上で大切です。

美容にも大きな効果
人間のカラダには生体電流という微弱な電流が流れています。
この微弱電流の中に、自己治癒力と深く関わっている損傷電流と呼ばれるものがあり、皮膚や筋肉などの細胞が傷つくと、その細胞や組織に対して修復を促したり、回復に必要な成分を送る作用があります。
しかし、ダメージや経年劣化した肌は、損傷電流を発生する力が弱く、自然な修復が難しい状態です。
そこで、個々の細胞や傷ついた組織に対して、損傷電流と酷似した、人工的な電流を流して不足分を補い、細胞レベルで組織を活性化させ、飛躍的に新陳代謝を高めるのが、マイクロカレントです。
元々の肌の弾力はその人の持つコラーゲン量によって決まっており、多い人は肌にハリがあり、減少するとハリが失われ、たるみになります。
年齢と共に減少するコラーゲンですが、マイクロカレントはその生成を促し、基礎代謝も活発する為、たるみ予防に高い効果を発揮します。
また、リンパに溜まった老廃物も排出して、肌のデトックスも行います。
加齢による衰えは防ぐことが出来ないものと思われていましたが、医療現場で利用されていたマイクロカレントを使うことで、年齢にまけない綺麗な肌を保つことが可能になりました。
美容分野でのは、しみ・しわ・くすみ・たるみ・ニキビ・整肌等幅広い効果が期待できる美容法として注目されています。
美容効果
・たるみ改善、小顔効果
・デトックス効果・・・老廃物を出す。便秘気味の方はなどにもお勧め。
・たるみ・二重あご解消
・顔全体のくすみ改善
・肌のハリがよみがえる
育毛とマイクロカレント
頭皮が硬く血行不良で栄養が少ない毛根では、頭皮の色も悪くなり、抜け毛や薄毛になり、顔もたるみやすくなります。
しかし、頭皮にマイクロカレントで微弱な擬似生体電流をする事で、代謝の衰えた頭皮を活性化することで改善を促します。
本来人間の体に存在する弱い電流に似た微弱電流(マイクロアンペア)を流す方法で、細胞レベルで組織を活性化させる治療法です。
人体の生体電流と共鳴することによって、人間が本来持っている自己回復能力を助けることで、休止細胞を刺激・活性化し、それにより血行が促進され、新陳代謝の働きが高まるため毛乳頭細胞の活性化により、髪の毛の調整、回復、改善がはかれます。
美容では、スキンケア(シミ、シワ、たるみの改善)などで、肌を活性するのに効果を発揮しているマイクロカレントで、頭皮の活性化をはかり、育毛効果や、ツヤやハリのある髪の毛を取り戻す効果が期待出来ます。
使用できない方
・ペースメーカーの方
・不整脈、心疾患治療中の方
・妊娠中・または妊娠の可能性がある方
・熱があるなど体調が優れない方
・アトピー性皮膚炎 など
Q&A
電気の刺激が苦手なんですが・・・・
流す電気は低周波の1000分の1のため、電流の刺激が苦手な方でも安心して利用することができます。
感じても、うっすらピリピリ感じるかどうかレベルの痛みなので、ほとんどの方は何も感じないとおっしゃっいます。
逆に低周波のようなピクピク感がないので、物足りないとおっしゃる方もおられます。

お電話ありがとうございます、
鍼灸整骨院レメディでございます。